機能や形状
材質や地域
掛け花生にもなる、旅枕形花入。魯山人は備前等の土で、掛け花生けを数点作っていますが、どの作品も簡単で力強い彫とかたどりに、とてもスピード感があり、切れ味鋭く出来上がっています。しかも焼き具合もとても複雑で、みごとな景色を出しています。旅枕とは長旅に必要な品々や用具などを収納できる物入れがついた箱型のものです。お茶席等に良く合う品の有る作品で、魯山人の気迫を感じ取る事の出来る名品です。
魯山人先生は晩年、備前の土に魅せられて現地に赴くだけでなく、金重陶陽先生などの協力のもと、鎌倉に備前窯を築きました。その後焼成は藤原建先生に委ねられ焼成したところ、上々のものが出来ました。この作品はヘラ目をざっくりと入れていて、口縁が姥口になっています。黄胡麻が少しかかり、桟切りの景色を呈しています。畳付は還元焼成の影響で青備前のように火襷も発色しています。裏面には釘穴が穿たれていて、その下部分に「ロ」の刻銘があります。
管理No.72
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