機能や形状
材質や地域
晩年の備前四方鉢です。昭和30年以降には、備前作品は徐々に、軽く固く、見た目に白いゴマ模様が多く出るようになりました。これも古備前等を自分自身で消化し更に良い(魯山人らしい)物を創る姿勢の表れでしょう。最晩年の作品には、ゴマが白く焼け、窯変が赤に見える、まるで、今までの備前と酸化(窯変)還元(白地に火襷)が入れ違ったような、素晴らしく胸躍る作品を創っています。この作品も、一枚単独で共箱にしてある、軽やかに焼きあがった魯山人備前の名作です。
たたら成形後に鞍馬石などの庭石で叩くことでこの起伏のある表情を作っています。まるでススキも風になびいているかのようです。黄胡麻が印象的で口縁にも変化が見られます。底部には八箇所に目跡があり、鮮烈に赤く発色した二本の火襷が作品を引き締めています。魯山人先生は晩年幾度か備前に通い現地で作っていましたが、この時代には備前の土を調達して鎌倉の自分の窯でも焼成できるようにいたしました。底部に「ロ」の刻銘があります。
管理No.72
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