本作品は菊文の御膳とともに伝わったお椀です。お椀(煮物椀)は懐石料理や茶事の中でも最も重要なものとなっています。魯山人先生は戦時中、窯から火が出せないこともあり石川県山中や富山県の城端塗など漆の作品を多く制作しました。お椀の蓋の摘みの中を芯と言いますが、その部分には菊の筒状花(中央の部分)を簡略に描いたと思われ、それ以外の蓋の部分と身の部分には花弁が描かれている。本作品は昭和30年頃の作品です。
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