本作は、元々は5客揃いの向付を分け、後に火屋を制作して香炉に見立てたものである。魯 山人の図録にも頻繁に掲載される代表作のひとつであり、その完成度の高さから料理屋が 「喉から手が出るほど欲しがる」と評される作品である。 5客揃いの一部を香炉に仕立てても、魯山人の持つ造形の力と美意識はまったく損なわれる ことなく、むしろ茶席に格調と風雅を添える逸品となっている。その洗練された意匠と大胆 な再構築は、魯山人の美学と創造性を象徴する作品といえます。
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