機能や形状
材質や地域
鉢のサインは、この作品のように表面の左隅に「ロ」が有りますが、多くは裏面に大きめの「ロ」が見られます。いにしえから在るような古備前の雰囲気を漂わせ、比較的端正な長鉢でふたつの丸い牡丹餅が印象深く、品の良い使い易い作品となっています。土味が良いのは備前地方で一番好いとされている、金重家の伊部土を使い焼き上げたからでしょう。晩年に焼かれた備前は、どの作品を見ても焼き物造りを楽しんでいる様子が伝わってきます。とても品格が伝わる名作ではないでしょうか。
あまり多く作られた形でなく異形のものです。たたら成形後、鞍馬石などの庭石で叩いてこのような表情を生み出しています。霞のような胡麻越しにはうっすらと隠れ見る二つの牡丹餅があります。このような静かな素地ほど料理が一層引き立ちそうです。底部には足は付けず、数本の火襷が施されています。表の左隅には「ロ」の刻銘があります。
管理No.180
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