本作品の類品が昭和26年にパリで開催された「現代日本陶芸展」に出品されて絶賛を浴びています。その作品よりも一回り大きく、壺を籠状に素早く小刀などでくり抜いて制作していますが、より籠目が多いのが特徴の一つです。下部の一部だけをアタリを付け残しているのも見所です。芸術は計画とか作為を持たないもの、刻々に生まれ出てくるものである と魯山人先生はお言葉を残されていますが、まさに当意即妙を感じる作品です。また織部釉は美しく深い緑を発色し、形と相まって魯山人先生の偉業を代表する傑作の一つです。昭和25年頃の作品。
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