魯山人先生は料理をとりまく総合的な美の世界を演出するためにあらゆる器を創作いたしました。陶磁器の器だけでなく、漆器、書や絵画、篆刻そして旅館や料亭に欠かせない行灯も本作のような「菊草」や「日月」、「栗鼠」、「虫」などの武蔵野を主題にデザインして職人に作らせました。薄い鉄板を鏨で切って菊と草文の風情を見事に表しています。火袋から和紙を通して溢れるやさしい光が文様を浮かび上がらせます。1988年に神奈川県立美術館や2014年に京都近代美術館で開催された北大路魯山人展には類品が出展されています。昭和20年頃の制作です。
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