機能や形状
材質や地域
この作品は1940年代に絵瀬戸の技法にて制作された作品。子持ち紋様の「子持ち」とは、太い線の内側や外側に細い線が伴うような構成を指します。魯山人の描く子持ち紋様や麦藁紋様の筆線には、しばしば筆を一気呵成に走らせる豪胆さが顕れています。特に器の広がる面や胴部に施された線には、瞬間的な判断と身体的な動作の鋭さが滲み出ています。それはまるで、筆を「置く」というよりは「投げ込む」ような勢いがあり、書の運筆同様一瞬のためらいもなく引かれた線は、見る者に強烈な気迫とスピードを伝えています。豪快で疾走感のある線でありながら、器全体としては静けさや調和を保っている、まさに静と動が絶妙に共存している作品といえる向付。作品裏に「ロ」の鉄絵サイン。
子持筋とは、太筋とそれに沿った細い線文の呼称です。太い筋(鉄絵)が親、添えられた細い筋(呉須)は子供ということもあり、子孫繁栄や良好な親子関係を表しています。このような蓋付の飯碗ですので、日々の主食と言われるお米との相性が抜群です。蓋を開けてみれば、四客だけには折れ松葉が描かれています。高台内には「ロ」の鉄絵銘があります。
管理No.139
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