機能や形状
材質や地域
魯山人が得意としたカブト鉢の中でも、碧玉釉の豊かな表情が際立つ逸品である。釉薬は見込みにたっぷりとたまり、深い緑がしっとりとした艶を放つ。盛られる料理を一 層引き立て、視覚と味覚の両面で食の愉しみを高めてくれる。この碧玉釉は、魯山人自身が「人間国宝にすべき」と称賛したほどの美しさを持つ織部釉 の一種であり、まさに彼の審美眼と技術の結晶といえる。 力強くも洗練された造形、唯一無二の色彩。 そのすべてに、魯山人でなければ成し得なかった美の境地が宿っている。(山口陶器店)
No.21番の兜鉢と同手の作品です。魯山人先生は織部で人間国宝の打診がありましたが固辞されました。理由としては、他の人間国宝(重要無形文化財保持者)よりも遅い打診であったことや、そうした権威に対しての反骨心、そして織部という分野だけでの指定には特に納得できなかったのかも知れません。孤高を貫いた魯山人の美学であったのでしょうか。いずれにしても織部作品を多く制作した印象がある魯山人先生の類品が多く存在する作品です。素地は緋色が出ており、玉垂れが出るまで焼成された織部釉との対比も綺麗です。高台内には「魯山人」の刻銘があります。(しぶや黒田陶苑)
管理No.70
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