古九谷様式を意識し制作した沢瀉(おもだか)文による九谷風徳利で、数少ないサイン入の作品である。器体に鮮やかな赤絵具で大きく躍動する沢瀉の文様を描き、その背景には赤・緑・黄による梅花文と赤の条線が密に施されており、華やかさと緻密さが共存する構成となっている。首部の肩には七宝繋文、さらに口縁と首中央には緑と黄による連鎖文帯がめぐらされ、全体にリズミカルな装飾効果を与えている。魯山人の深い伝統を踏まえた美意識と卓越した筆致が表れている逸品である。w 6.9cm × h 14.3cm 色絵サイン「魯」 1930年代
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