機能や形状
材質や地域
本作は、昭和23年に開催された「魯山人独創 第一回電気スタンド展」に出品された作品で、展覧会図録にも掲載されている。展覧会趣意書において魯山人は、古来より日本に伝わる「ほんものの陶磁器」が欧米では十分に理解されず粗悪品の輸出品によって真価が歪められている現状を憂い、自らの陶芸作品を「電気スタンド」という洋風生活具に応用することで、真の日本陶芸を世界へと知らしめるという強い志を語っている。本作における織部釉の表現は、魯山人独自のもので、鮮やかな緑釉と焼成による濃淡が器形の立体感を際立たせている。縦縞の彫文様や胴部の象嵌的な文様構成は、桃山織部の装飾性を踏襲しつつも、モダンな構築美へと昇華させており、工芸とインテリアの両面における完成度が極めて高い作品。鉄絵サイン「ロ」
三越と火土火土美房の共催で昭和23年に開催された「魯山人独創 第一回電気スタンド展」に出品された作品です。本作を含めて6点の織部、赤絵、染付、絵瀬戸作品ともに冊子に紹介されています。スタンドは単純に進駐軍相手に作ったものでなく、日本陶磁の「ほんもの」の美しさを海外に紹介するために作っていると記されています。この作品は織部を基調としてのデザイン感覚が興味深いものです。柔らかな光がつけば、鎬を入れられた造形も陰影がはっきりと際立ちます。
管理No.180
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