タタラ成形された器体には、魯山人らしい織部釉調の景色が素晴らしく、釉の濃淡と深みある緑から窯変した辰砂色まで様々な色に変化している。また見込の緑には光を吸い込むような静謐な趣を湛える。六客すべての釉景やフォルムに微細な違いがあり、それぞれが独立した作品であると同時に、一組として調和を成す構成美を示している。1936年(昭和11年)銀座『中嶋』で開催された魯山人作陶展の図録では同手の作品が掲載されている。w 13.7× d 11.6× h 5.0cm 鉄絵サイン「*」 1930年代。
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