晩年の魯山人先生は、特に備前の土に魅せられて何度も備前に通います。水をくぐらすことで劇的に表情を変える備前土は他では得られない素材です。本作も形の成形の段階で鞍馬石のような庭石で叩くことで独特の表情を持った作品となりました。牡丹餅という皿状の耐火度の高いものを置くことで緋色に色が抜けています。緋襷も景色に花を添えています。1987年にSidney B Cardozo(シドニー・B・カルドーゾ)と平野雅章が著した『The Life and Pottery of Rosanjin』に掲載されている作品です。