武蔵野は月の名所の一つです。広大な土地は何も遮るものもない拓けた地でした。ススキ野原に太陽や月が昇る美しい情景が目に浮かできます。魯山人先生はこの景色を特に好み、多くの器や屏風に描きました。本作品はたっぷりとした碗形で、器形の正面とその影のように器の見込み側にも銀彩で大きな月を描きました。周囲には金彩が施され、明るい月あかりを感じさせてくれます。金彩と銀彩の対比が見所の一つです。晩年の制作で昭和30年頃の作品です。20.0 / 19.3 / H9.6cm
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