扇形の器形に、織部釉と鉄絵で草花と千鳥が描かれている。黒織部に通じる濃い緑釉の大胆な掛け分けと、素地を活かした余白の構成が調和し、まるで扇画のような詩情を湛えている。また、鉄絵による草花の筆致はしなやかで、空を舞う千鳥とともに自然の風趣が巧みに表現され、静かな情景の中に季節の息づかいが感じられる作品。w 25.0 × d21.8 × h6.7cm。鉄絵サイン「魯絵」。1930年代
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