機能や形状
材質や地域
篆刻はこの方寸の小さな印材に宇宙を表現するという高尚な芸術です。石の硬さや呼吸、彫り方で、その都度変わってくるために、唯一無二の世界に一つしかないものを追求する楽しさがあります。魯山人先生は若い時分から、著名な日本画家や数寄者からの注文を受けて多くの篆刻を残しました。この作品は「愛吾盧(あいごろ)」という南北朝時代の詩人・陶淵明の「読山海経」(全13首)という詩の一節が白文で彫られています。孟夏草木長(初夏になり、草木が青々と茂り)繞屋樹扶疎(我が家のまわりを木々が豊かに囲む)衆鳥欣有託(多くの鳥たちが、身を寄せる巣があるのを喜んでいるように)吾亦愛吾廬(私もまた、この自分のささやかな庵を愛している)裏面には「陶月閣」が朱文で彫られています。側面には福田大観時代の銘で「大観生」があります。(しぶや黒田陶苑)
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