機能や形状
材質や地域
窯場の松島主任が去り、自ら土を叩いて形成した大振りな平鉢に御本手のような白い釉をかけ、淵に緑の絵を厚く描きそこから垂れたように赤、黄、緑の滴を不規則に魯山人らしく描いた、魯山人しか出来ないデザイン雰囲気を出した、心を込めた作品です。皿立や額に納めて飾っても映え、食器として何を乗せても好く合い、存在感があり、見ただけで魯山人を思わせる平鉢です。滅多に無い心躍らされる名品です。
「交趾」とは中国の南方の陶磁器で「安南」とともに伝わり柔らかい紫釉や黄釉、緑釉が特徴的なやきものです。本作は分厚い素地を叩き成形として、口縁に檜垣文を彫った後に原色に近い緑釉を施しています。見込に移るところに、黄釉・緑釉・赤絵の雁木文が連続文様として描かれています。晩年にはこのような抽象的な雰囲気の作品が多く見られます。総釉のために六箇所の目跡があります。光芸出版の図鑑『北大路魯山人の食器』に所載されています。
管理No.109
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