この作品は1940年代に粉引の技法にて制作された作品。魯山人の粉引手作品は、単なる技法の再現にとどまらず、独自の美意識が加えられています。地となる陶土の質感を非常に重視しており、白化粧を施しても下の土の力強さや温もりが感じられるよう土味の生かし、更に透明釉を薄くかけ、化粧土と釉薬の重なりが絶妙なバランスになるようにしています。窯詰場所の焼成条件によって釉だまりや表面に出る景色に変化が生まれ、伝統的な侘び寂びの精神を継承しながらも、現代的な造形や感覚を融合しているのが魯山人流粉引を感じることができます。作品裏に「ロ」の釘彫サイン。
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