機能や形状
材質や地域
魯山人オリジナルである扇形の鉢は、品の良い絵柄の描かれた織部焼で多数造っています。果実、肉、魚、野菜、どんな食材を盛っても良く合い、八寸や水盤花生けにも使っていました。鉄絵のサインが魯絵となっており、周りの線と見込の芦と二羽の鳥を魯山人が軽やかに描いています。織部の深緑の発色がとても良く出て、お茶席やテ-ブルも華やぎ、魯山人のとても人気が高い、素晴らしい扇鉢です。
星岡茶寮と訣別した後に、魯山人先生は鎌倉山崎にて作陶に専念しました。特にわかもと製薬会社をはじめ、日本火災(安田火災)、台湾銀行からの依頼で記念品を作陶しました。この織部扇面鉢もその頃の作品です。この作品も扇面形の型を用いています。織部釉を上下に掛け、鉄絵で草文を描き、白抜きされている所は富士山を意識したものと思われます。扇面の骨組が見える所を「仲骨」と称しますが、この鉢もその仲骨が見えています。側面には直線文と波線を鉄絵で描いています。底部は鉄絵を用いて上下を配しています。弓足を三方に付け、「魯絵」の鉄絵銘があります。
管理No.72
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