魯山人先生の代表作の一つとして名高い見事な大鉢です。春の桜を「雲」、秋の紅葉を「錦」として「雲錦」と名付けられています。春と秋の季節を一つの鉢で楽しめることもあり江戸時代に活躍した尾形乾山や仁阿弥道八などの作品にも取り入られて参りました。以前にはなかった魯山人先生のこの鉢の大きな特徴として紅葉の表現に注目していただきたいと思います。
素地に透明釉をかけ焼成後、一度赤絵にて紅葉を描き、水の流れを金彩の刷毛目で表わしています。その後にさらに赤絵で紅葉を描くことで、水中と水上に浮かぶ紅葉を表現しています。金の調子も素晴らしく、桜も白で躍動的に配しています。鉄絵「ロ」と刻銘でも「ロ」と二つのサインがあります。魯山人先生晩年の作品です。
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