機能や形状
材質や地域
中国明時代の古染付に用いられた吹墨が蟹とともに見込みに描かれている。また側面には籠字で千里横行と萬里横行を合わせた言葉「千萬里横行」とある。蟹は横に歩くため、周りに左右されず自由気ままに我が道を行く君子に例えられ、中国では古くから蟹のことを横行君子とも呼ばれていた。故事を絵付けと書でも楽しめる遊び心が溢れる作品である。
魯山人先生の代表作の一つに蟹の絵の作品があります。織部蟹絵平向付は昭和34年に東京国立近代美術館で開催された『現代日本の陶芸展』で多くの作家の参加の中、目玉作品としてポスターに掲載されました。本作は染付大平鉢ですが、効果的に用いた吹墨で砂を、水泡を丸文で表現しています。それらを背景にあえて中央を外したところに蟹を描いています。魯山人先生の美意識と遊びを感じる構図です。裏面には「千萬里横行」とそれぞれを籠字で書いています。中国では君子横行は横歩きをするところから蟹の別称でもあり、蟹の自由さと我が道を行く高潔さを表しています。高台内には二重に囲った四角に「魯」の書銘があります。
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