機能や形状
材質や地域
昭和10年代中頃は色絵を好んだ時代でもあり、大皿をキャンバスに見立てて様々な画題や詩文を描いた。この頃は茶寮を追い出されたが、たくさんの支援者からの注文で窯場に活気が戻った頃である。本作品は、古九谷風の釉薬を用いて「天上天下唯我独尊」と籠字で書かれている。唯一無二の存在であると再認識し、自身の価値や芸術性を表現したかったのであろう。魯山人の生き方を象徴する大変興味深い面白い作品である。
天上天下唯我獨尊はお釈迦様が生後すぐに七歩を歩かれたところで発せられた仏教のお言葉の一つで、右手で天を左手で地を差し、あらゆる人間に上下はなく、誰もが一人しかいない存在であり、尊いことを説かれています。魯山人先生はこの言葉を深く愛し、こうした陶磁器や絵などにも書かれています。筆順のなぞるように書かれたこの黒枠の籠文字を黄釉で表しています。一段高くあげた縁には染付、赤絵、緑釉で雁木文を連続文様としています。本作は類例もない名品の一つです。高台内に「魯山人」の染付銘があります。
管理No.500
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