機能や形状
材質や地域
裏面は信楽土に織部釉が全体的に掛かり鋸刃のような足が付いている。表面の織部の焼き上がりが意としなかったのだろうか。全体にたっぷりと銀彩を施し、緑釉で竹を豪快に描いている。また、鉄絵で描かれた雀が二羽、顔を見合わせ語り合っているかのようである。銀彩マナ板鉢の中でも、見どころや技巧、出来栄えなど最高の逸品であるといえる。
終の棲家となった「慶雲閣」の周りには松林と孟宗竹の竹林があり、閑雅幽寂の地に訪客は圧倒されたと言います。霞たなびく景色を銀彩と緑釉の竹林で演出し、逆に雀がはっきり見えるように黒釉で描いています。大胆な構図は類品もなく大変貴重な作品ですが、元々は織部釉がくすんでしまっていることから魯山人先生はそれを再生すべく銀彩作品としています。窯出し直後の作品を見て、懐石辻留の辻義一は魯山人先生に「こんなにキラキラしているのが良いですか」と聞いたところ魯山人先生は「なにを言う。十年二十年経ってみろ」と答えたという逸話があります。裏面は鋸刃の足を二つ付けているが、銀彩は施さずにいます。底部中央には大きな「ロ」の刻銘があります。
管理No.2727
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