機能や形状
材質や地域
茶の湯に深く精通していた魯山人が、伝統的な竹の花入を備前土で独自に表現した逸品。自然の竹筒の姿を写し取りながらも、堅牢で重厚な存在感を備え、土味の力強さと造形美が見事に融合している。花を一輪添えることで空間全体に凛とした緊張感と気品をもたらす、まさに茶席にふさわしい堂々たる佇まい。花窓が設けられており、床間に置き筒花入としてもお使いいただける実用性も魅力。用の美と精神性を兼ね備えた、魯山人ならではの花入。(山口陶器店)
一重切花入は千利休作の伊豆韮山の竹を使った「園城寺」や千宗旦作の「わがまゝ」などの花入を想像させます。一部には魯山人先生の備前の特有の景色である黄胡麻が掛かっています。窓は迷いもなく、ざっくりと力強く開けられています。口縁を少し反らせているのも特徴です。立てて焼成されたため、底部になった畳付部分は還元となって青備前のように火襷自体が少し輝いた鼠色になっています。上部には「ロ」の刻銘があります。(しぶや黒田陶苑)
管理No.89
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