機能や形状
材質や地域
須田菁華が成形を担当し、魯山人が金彩で画筆を施した極めて珍しい合作作品。端正に挽かれた形に、魯山人独自の洒脱な筆致による金彩が品よく映え、作者同士の高い美意識が見事に響き合っている。見込みには魯山人自筆による 「洗」 の一文字が大胆に書き入れられており、用途を明確にしながらも、器に生命を吹き込むかのような力強さを感じさせる。食の器を極めた魯山人ならではの格調と遊び心が同居した逸品で茶席や酒席においても存在感を放つ特別な作品である。(山口陶器店)
初代須田菁華の窯で制作された初期作品です。杯洗とは酒席で杯を洗い清める水を張った器のことです。見込には「浄」「洗」と赤絵で描かれています。特筆すべきは、この線文は高台から口縁に向かって金彩で施しているところです。この年代でもこうした美意識がすでにあったことに驚かされます。高台の立ち上がりに記されている乙丑二月(大正14年2月)は魯山人先生が星岡茶寮を始める直前で奔走していた時期です。「魯卿畫之」と「菁華」の印銘があります。大正14年に発刊された『魯山人習作第一回展覧録』には同手の作品が掲載されています。(しぶや黒田陶苑)
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