機能や形状
材質や地域
魯山人晩年の作品で、箱は友斎によるもの。完成度の高い造形に加え、魯山人独特の仄かに辰砂がかった織部釉が見事に発色し、誰にも真似できない独自の美意識と技術が凝縮された逸品である。四方のしなやかな立ち上がりと端正な造形は、八寸の器として料理を包み込み、盛り付ける食材の存在感を際立たせる。織部釉の深みと光の映りによる表情の変化は、眺める角度ごとに異なる美しさを見せ、食卓を一段と豊かに演出する。魯山人織部の中でも抜群の出来栄えを誇る、まさにこの上ない名品。(山口陶器店)
立ち上がったところの中央をなだらかに削り落とし、隅切の鉢の縁を高くしています。釉溜まりには美しい結晶釉が浮かび、深緑から黄色までの織部釉の色調の変化を楽しめます。こうした窯変も魯山人先生がこだわった登窯の特性の一つです。側部にも鉋を入れて陰影を出しています。底部には「ロ」の刻銘と格子状に櫛目を用いています。総釉のために八箇所に目跡を置き、焼成しています。(しぶや黒田陶苑)
管理No.104
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