機能や形状
材質や地域
幅約10cmほどの小振りな銘々皿ながら、ひとつひとつ丁寧に櫛で彫り込まれた草文が施され、素朴さと品格を併せ持つ魯山人らしい美意識が凝縮された作品。控えめで上品な草文は料理の邪魔をせず、盛り付ける食材の魅力を一層引き立てる役割を果たす。手のひらに収まるサイズの中に、器と料理の調和を追求した魯山人の情熱と完成された造形が宿っている。日常の食卓に取り入れることで、「食を愉しむ」という魯山人の精神を身近に感じられる逸品。(山口陶器店)
たたら成形後、鞍馬石などにのせ、叩いて石目を付けています。その後に櫛目で草文を入れています。この作品は江戸期の尾形乾山の皿などを参考に発想されたものと考えられます。しかし、ただ写すのではなく、肝心要なツボを抑えながらもそこから何を昇華させるのかという点に、魯山人は常に独自の創意工夫を凝らしていました。鞍馬石を利用することで生まれた表情を豊かにし、乾山が用いる絵でなく、彫りとすることで独特の渋い雰囲気のある平向としています。高台には「ロ」の刻銘があります。(しぶや黒田陶苑)
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