機能や形状
材質や地域
本作は、備前土で成形された器体に透かしを施し一度焼き上げ、更に銀彩と三彩を加えたいかにも魯山人らしい意匠の鉢である。透かし鉢作品の中ではかなり大きな作例であるが、器口には柔らかな輪花意匠を配し、量感ある器体に軽やかな表情を与えている。器体胴部には不規則に透かしが施され、穴の大きさにはそれほど差はないものの、さまざまな形が見られる。さらにその周囲には、水玉のように黄色や緑や青の三彩が配され、透かしとの取り合わせによって器面に軽やかなリズムが生まれている。本作は備前土の器体の上に銀彩を施しているため、銀は強い光沢ではなく、落ち着いた渋みを帯びた銀色に仕上がっているが、時間の経過によってさらに燻銀のような静かな表情を帯び、備前の良質な土味とも響き合い、独特の趣を生み出している。鉢の大きさ、透かし・三彩との取り合わせ、そして備前土に重ねられた銀彩の景色、これらの完成度は極めて高く、魯山人の銀彩透かし鉢作品の中で最上手の作である。w31.5×h15.3㎝ 高台に釘彫サイン「ロ」 1950年代
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