機能や形状
材質や地域
鼠志野は素地に鬼板(褐鉄鉱)化粧をし図柄を彫って後に長石釉を掛け焼き上げたものですが、この志野は鬼板化粧をせず芦草を彫り、その上から粗い長石釉を掛けて焼いた物と思われます。これは魯山人独自の志野焼で釉が薄くなっている右下部分が赤く発色し、とても好い景色となっています。魯山人らしい形の四方皿で角切がしてお洒落な感じを受け、食材も映えて他の食器との相性も良く、また飾っても面白い素晴しい四方鉢です。
加藤唐九郎先生や荒川豊蔵先生が主力にした白い志野より魯山人先生は鼠志野や赤く発色する赤志野をより好みました。本作品は色紙風に四方の形としています。大きめの平鉢よりもかなり薄手に作っていますがNo.49やNo.214などと意匠は同じです。四季を感じさせるこの構図を魯山人先生は特に好みました。大小様々に素材も色々使い多くの作品に展開していきました。この作品の右下には緋色が出ていて部分的にアクセントになっていますが裏部には鮮烈な赤が出ていて白との対比が見事です。底部に「ロ」の彫銘があります。
管理No.110
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