機能や形状
材質や地域
渋い赤がとても綺麗な鉢です。中国嘉靖時代より400年もの間、これほど落ち着いた綺麗な赤呉須の色は、なかなか出すことは出来ませんでしたが、魯山人は茶渋を濾して混ぜる手法で、見事に素晴らしい落ち着いた色を出しています。その赤呉須を外全面に掛け、中には染付で淵に輪郭を回し、見込みに活き活きとした海老を描いています。赤呉須に金で絵を描くのを金蘭手と言いますが、時代が経つと金が擦れて無くなる作品が多く、魯山人は金が無いのも金らん手と呼んでいます。使い勝手が良い素晴らしい名品です。
中国の嘉靖年間(1522年 – 1566年)ごろから盛んに作られた雅趣に富んだ赤呉須を魯山人先生は追求しました。内側の中央には活きの良い手長海老が染付で描かれています。腰を自由自在に曲げることのできる蝦は、柔軟に物事が進むことの意味も込められています。外側には刷毛で味わいのある赤呉須を施しています。箱書きにある「金らむ手」はその時代に見られた金蘭手の金が経年により剥がれて見えなくなったものを想定して付けた名前です。高台内に「魯山人」の染付銘があります。
管理No.54
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