渋い赤がとても綺麗な徳利です。中国嘉靖時代より400年もの間、これほど落ち着いた綺麗な赤呉須の色は、なかなか出すことは出来ませんでしたが、魯山人は茶渋を濾して混ぜる手法で、見事に素晴らしい落ち着いた色を出しています。その赤呉須を全面に掛け、銀彩で肩から首を覆い「基楽陶々」-基(喜)楽とは喜びと楽しみ、陶々とはトクトクの音便で、はやく、すみやかに-と得意な文字を書いています。持ち易く一輪挿しにも使えそうな見栄えも好く、晴れやかな気分にしてくれる、素晴らしい名品です。・昭和10年(1935)頃の作品
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