胎土を平らに叩いて成形するいわゆる「タタラ作り」による作品。少し厚めに切った胎土を叩き、僅かに縁を立ち上げている。全体に鬼板を施釉してから一字ずつ「福」「風」「花」「月」の文字をそれぞれに草書で彫って削り(月字は二枚あり)、その後長石釉を施釉し焼成している。焦げたように強い赤色と流れる長石釉の白色の対比が力強い。書からその創作活動をスタートさせ、その後も軸としている魯山人先生ならではの作品とも言える。畳付きにそれぞれ「ロ」の彫銘。「風」「福」「月」「花」の文字を掻き落とし使うだけでなく飾ることも意識していた志野作品です。晩年にニューヨークなどで展示会を開催していますが本作品はアメリカからの里帰りの作品です。類例も少なく稀少な作品です。魯山人先生の晩年の作品で昭和30年頃のものです
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